初めてのアメリカ旅行-回想編

成田空港で姪と合流し、8月29日の夕刻、エアー・カナダでシアトルに向けて発った。シアトル・タコマ空港でさらに次女と合流、翌日にサン・フランシスコに飛び、ここから観光の始まりだ。
ところが、デルタが2時間も遅延し、サン・フランシスコ市内に着いてからも、乗ったバスをダウンタウンで発生した事件か事故のために途中で降りる羽目になり、また大幅に時間をロスしてしまった。ゴールデン・ゲート・ブリッジは諦め、WEBで予約してあったアルカトラズ島ツアーに出掛けた。
ここを舞台にした映画を観たことがあったので感慨深かった。
その後、歩いてフィッシャーマンズワーフに行き、有名な看板の下で写真を撮り、夕食を食べた。

翌日から、これも予約してあった一泊二日のヨセミテツアーに出掛けた。早朝にホテルでミニバンにピックアップしてもらったのだが、アムトラックの駅に着くまでに他に二カ所で他の外国人旅行者(一組はオーストラリアから、もう一組はどこの州からだったか忘れたがアメリカ人)も乗って来たのだが、乗るなり元気に挨拶してきて、日本人とは全然違うなあと思った。
初日に、Yosemite Valley Floor Tourという2時間のガイドツアーに参加したのだが、これはとても良かった。聞きやすい英語で説明してくれ、代表的なビュー・ポイントで止まってくれた。
二日目はGlacier Point Tourに予約してあったのだが、少し前に発生した山火事の影響で中止になってしまった。それでも、自転車を借りて色々回ることが出来、楽しかった。
アメリカ国内はもとより、世界中から観光客が訪れているという感じだったが、なにせ広いし、とにかくスケールが大きいので窮屈さは感じずに済んだ。上高地と比べると全然違う。

次にいよいよ従兄の住むサウスカロライナへ。サンフランシスコからは数時間以上かかるのだが、これはアメリカの広さを証明している。
空港に着いたらこちらから連絡することになっていたのだが、スーツケースが出てくるのを待っていると従兄のスコットが声をかけてきたのでビックリした。次女と一緒に我々が到着するのを
待っていてくれたのである。嬉しい心配りだ。
彼の家は住宅街にあるのだが、大きい!ガレージの前にも車を停められるし、裏にも停められるスペースがあり、6台はイケる。年に数回しか使わないサブダイニングテーブルみたいなもの(8人分くらいの広さはある)もあり、プールもあり、卓球台もある。
着いたのは夜だったが、翌日、トレッキングや湖でのモーターボート乗りにも連れて行ってもらい、レストランでディナーをごちそうになった。
アメリカに従兄がいて良かった!

次は、スコットの父・兄・姉・弟がいるモンタナへ。
ここでも、空港に従姉のデビー(スコットの姉)が迎えに来てくれていた。
風景はサウスカロライナとは全然違うし、日本の動物園でしか見たことがなかったのだが、野生のアンテロープもたまに見かけた。
デビーの家にはロナルド(スコットの兄)やロス(スコットの弟)も集まって来てくれており、歓迎してくれた。
初めて会うエメット(スコットの父)に、「私は、あなたの亡くなった奥さんの甥です。」と言うと、「ということは、私の甥でもあるということだ。」と言ってもらえたのは嬉しかった。
彼は85歳であったが、スマートフォンを使いこなしており、「映画を観るのが好きだ。」と言うと、自分のコレクションの中から3枚DVDを選んで渡してくれた。
デビーの孫のグレゴリーとの会話も楽しかった。5歳だったが、いざとなるときちんとした構文の英語を話す。当たり前のことだが、環境は大事だなと思った。
翌日は近くの小さな博物館や自然公園へ連れて行ってもらった。派手さはないが、モンタナの良さもうかがい知ることが出来た。

最後にシアトルにもどって市内観光。
スターバックスの1号店に行ったり、スペースニードルに上ったり、ジミ・ヘンドリックスの像の前で写真を撮ったりなどした。
自分用のお土産には、名門”University of Washington”のフリースジャケットなどを買った。
なぜか?実は、次女のアメリカ留学を考え始めて色々調べているうちに自分も留学したくなったのだが、少なくともすぐにというのは難しい。
有り得ない話だが、もし今の気持ちのままで三十数年前にもどることが出来たら、名門大学に留学してみたい。
ワシントン州であったら、この大学だと。

11日あまりの旅、100%予定通りにはいかなっかたが、従兄たちとの繋がりを深くすることが出来た。
しばらく英語環境に身を置けたのも良かったが、同時に、英語に関してまだまだ修行が足りないと実感することが出来たのは収穫であった。
彼らも近いうちに日本に来るようなので、その時は自分がアメリカで受けた恩を返したい。

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