先週の土曜日、久し振りに登山に出掛けた。昨年の秋以来のことであるから、7か月以上も空いてしまっていた。
いつものように、日帰りの単独登山である。
登ったのは、大菩薩嶺。小説で有名な大菩薩峠を経て、標高2,000m以上に達する。
少し雲は出たものの、天気は良く、遠くに富士山を望みながら、おにぎりを味わった。
爽やかな風も心地良かった。
思えば、14年程前、登山を始めた頃は、きまって股関節付近や膝が痛くなったものだった。
また、登り坂が延々と続くのを目の当たりにすると、ウンザリとしたこともあった。
普段は味わえない景色や空気や水の美味しさなどに惹かれて登山を始めたのであるが、
自分は登山には向いていないのかとも思った。
でも数か月すると、登山でそのような痛みは出なくなった。
これは、登山に慣れ、主に登り方・下り方の技術が向上したからである。
また、登り坂がこれからずーっと続くと分かった時でも、消極的な気持ちが起こることがなくなった。
「登り坂はいつかは終わる。」
頂上に達するのに、複数のルートから選べることも多い。
早く山頂に立ちたいのであれば、急なルートをたどればよいが難易度は増す。
山岳マラソン等の競技に参加するのでなければ、慌てる必要はない。
自分に合ったルートを選び、疲れたら適度に休めばいい。
頑張り過ぎて、怪我をしたり、蓄積した疲労や筋肉痛などのために登頂を断念せざるを得ない状況はなるべく避けたいものだ。
山は逃げないし、確実に頂上に近づいていけるのだから。
簡単に登れる山もあるが、そうでない山に登れた時、満足度はひとしお大きい。
自分の目標を一つの山に例えて、いつかは頂に達することが出来ると信じながら諦めずに登り続けることだ。
山頂からの景色がどんなものか、登らないことには分からない。
それに、それまでの疲れも吹き飛ぶ。
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